6. デジタルラジオグラフィ装置IDR-1000の使用経験
放射線部ではX線テレビ撮影装置の更新に伴い平成8年7月, 島津社製デジタルラジオグラフィ装置IDR-1000, X線制御装置XUD-150B, 透視撮影台ZS-32を導入した. 今回我々はその使用経験に基づき, DR装置の特徴を発表した. 本装置は被写体を透過したX線強度を検出器で受光しデジタル変換して画像処理を行い, デジタル画像を得るシステムである. 撮影した画像は光磁気ディスクに記録される. ピクセルサイズは1,024×1.024マトリックス, 濃度分解能は8ビットと解像度に優れ, 高濃度分解能を有しており, 厚生省指定のデジタル点数加算対応装置基準も満たしている. 画像入力視野面は12...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1997, Vol.112 (6), p.751-752 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 放射線部ではX線テレビ撮影装置の更新に伴い平成8年7月, 島津社製デジタルラジオグラフィ装置IDR-1000, X線制御装置XUD-150B, 透視撮影台ZS-32を導入した. 今回我々はその使用経験に基づき, DR装置の特徴を発表した. 本装置は被写体を透過したX線強度を検出器で受光しデジタル変換して画像処理を行い, デジタル画像を得るシステムである. 撮影した画像は光磁気ディスクに記録される. ピクセルサイズは1,024×1.024マトリックス, 濃度分解能は8ビットと解像度に優れ, 高濃度分解能を有しており, 厚生省指定のデジタル点数加算対応装置基準も満たしている. 画像入力視野面は12と9インチの2種類で圧迫撮影等では9インチのもので特定部位を解像度の優れた画像で観察する. しかしDR装置のシステム上撮影範囲はモニターで観察される部分のみとなりフィルム上の視野範囲を考慮し12インチのもので広い視野を確保している. 画像の階調処理にはエッジエンハンスとコントラスト処理がありエッジエンハンスで画像の強調度を変化させコントラスト処理で階調補正を行う. これにより体厚の厚い部位でもコントラストをつけることが可能である. こうして得た最適な画像をレーザーイメージャーでプリントする. 連続撮影機能としては画像収集速度と収集枚数は任意に設定でき, 収集速度は毎秒1画像から5画像の5段階, 収集枚数は1から32画像の範囲で設定可能である. 最後に, デジタル信号はノイズに強く, 信号電圧の変動, 温度, 経年変化, データの記憶段階で受ける歪や減衰に対してアナログ回路より優れているのでデジタル画像について, 今後充分な分析, 検討を重ね対応して行きたいと考える. |
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ISSN: | 0375-9172 |