5. Monteggia骨折に同側の橈尺骨遠位端骨折を伴った二重骨折の1例
症例は6歳男児で, 平成8年4月, 約3mの登り棒の頂上より誤って転落し受傷, 単純X線写真よりBado分類Type3の右Monteggia骨折と同側の橈尺骨遠位端骨折の二重骨折と診断した. 近医にて徒手整復が試みられたがその整復および保持が困難であったため, 当科にて観血的整復固定術を施行した. 術後6カ月の現在骨癒合は良好であり疼痛や関節可動域制限等はみられていない. Monteggia骨折は, 小児に好発する比較的まれな骨折であるが, 尺骨遠位端部との二重骨折合併例の報告は極めて少ない. 小児のMonteggia骨折の新鮮例に対しては保存的治療を行うのが原則であるが, 今回の症例は二重骨...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1997, Vol.112 (2), p.329-329 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は6歳男児で, 平成8年4月, 約3mの登り棒の頂上より誤って転落し受傷, 単純X線写真よりBado分類Type3の右Monteggia骨折と同側の橈尺骨遠位端骨折の二重骨折と診断した. 近医にて徒手整復が試みられたがその整復および保持が困難であったため, 当科にて観血的整復固定術を施行した. 術後6カ月の現在骨癒合は良好であり疼痛や関節可動域制限等はみられていない. Monteggia骨折は, 小児に好発する比較的まれな骨折であるが, 尺骨遠位端部との二重骨折合併例の報告は極めて少ない. 小児のMonteggia骨折の新鮮例に対しては保存的治療を行うのが原則であるが, 今回の症例は二重骨折の存在によって徒手整復およびその保持は極めて困難であり, 観血的整復固定術の施行を余儀なくされたものと考えた. |
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ISSN: | 0375-9172 |