10. 細胞診にて診断されたmyoepitheliomaの1例
全睡液腺腫瘍の約0.2%以下と, 稀な筋上皮腫を細胞診にて推定し得たので報告する. 症例:47歳・男性. 1年前より口蓋腫瘤を自覚. 当院耳鼻科を受診, 穿刺吸引細胞診を施行し, ClassIIIa・筋上皮腫と診断. 口蓋腫瘍摘出術を施行. 細胞所見:ライトグリーン好染で細網状物質, 一部ヘマトキシリンに淡染性の液体内容を背景に, 小型で比較的均一な大きさのplasmacytoid cellsが, 集族性~孤立性に多数出現しており集塊は島状~索状配列を示した. このような細胞所見から筋上皮腫と推定し得た. 組織所見:偏在核と好酸性で豊富な細胞質を有するplasmacytoid cellsが索状...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1996, Vol.111 (5), p.758-758 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 全睡液腺腫瘍の約0.2%以下と, 稀な筋上皮腫を細胞診にて推定し得たので報告する. 症例:47歳・男性. 1年前より口蓋腫瘤を自覚. 当院耳鼻科を受診, 穿刺吸引細胞診を施行し, ClassIIIa・筋上皮腫と診断. 口蓋腫瘍摘出術を施行. 細胞所見:ライトグリーン好染で細網状物質, 一部ヘマトキシリンに淡染性の液体内容を背景に, 小型で比較的均一な大きさのplasmacytoid cellsが, 集族性~孤立性に多数出現しており集塊は島状~索状配列を示した. このような細胞所見から筋上皮腫と推定し得た. 組織所見:偏在核と好酸性で豊富な細胞質を有するplasmacytoid cellsが索状~胞巣状に増殖し, 背景に粘液腫様の基質を伴っていた. 腫瘍細胞はS-100蛋白, vimentin, CAM5.2が陽性であった. まとめ:睡液腺や口蓋に発生する筋上皮腫は比較的稀であるが, 細胞学的特徴からこのようなplasmacytoid cellを呈する筋上皮腫は細胞診により推定可能であると考えられた. |
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ISSN: | 0375-9172 |