7. 睡眠時無呼吸症候群の睡眠ポリグラフ所見の検討

睡眠時無呼吸症候群自験例21例の睡眠ポリグラフ所見を中心に臨床特徴と治療法を述べた. 1.無呼吸の原因としては, 肥満(28.6%)は必ずしも多くなく, 耳鼻科的な問題が潜在的に有する例が多い. 2.男性に多く(90.5%), 鼾(90.5%), 過眠(90.5%)が多い. 3.睡眠ポリグラフ検査(PSG)の特徴として・無呼吸の型は, 閉塞型が多く, 臨床的に問題となりやすい. ・正常者に比し, 徐波睡眠の減少, 中途覚醒やstage1の増加, REM睡眠の減少が見られ, 睡眠経過の中断が目立つ. ・NREM, REM睡眠で単位時間の無呼吸の出現率Apnea Index(A.I.)に差はない....

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1996, Vol.111 (5), p.757-757
Hauptverfasser: 高橋敏治, 小野和哉, 牛島定信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:睡眠時無呼吸症候群自験例21例の睡眠ポリグラフ所見を中心に臨床特徴と治療法を述べた. 1.無呼吸の原因としては, 肥満(28.6%)は必ずしも多くなく, 耳鼻科的な問題が潜在的に有する例が多い. 2.男性に多く(90.5%), 鼾(90.5%), 過眠(90.5%)が多い. 3.睡眠ポリグラフ検査(PSG)の特徴として・無呼吸の型は, 閉塞型が多く, 臨床的に問題となりやすい. ・正常者に比し, 徐波睡眠の減少, 中途覚醒やstage1の増加, REM睡眠の減少が見られ, 睡眠経過の中断が目立つ. ・NREM, REM睡眠で単位時間の無呼吸の出現率Apnea Index(A.I.)に差はない. 4.軽症~中等度の重症度では, アセタゾラミド(Diamox)の有効例が多い. 5.12例について昼間PSGを実施し, 夜間PSGとA.I.を比較したが, 高い相関(r2=0.81)を示し, 簡便な検査法として有用であることが示された.
ISSN:0375-9172