6-4. 冠動脈バイパス術5年の検討

1989年2月より1995年11月までに当科で冠動脈バイパス術を施行した139例に検討を加えた. 内訳は, 男性113例, 女性26例で年齢は31歳-76歳, 平均61.5歳で, 1例平均2.7本の再建を行った. 早期死亡は1例(0.7%)で術後1週に突然の不整脈で失った. 遠隔死亡は3例あるが, その内心臓死は1例であった. 再手術は1例に, 初回手術後2年で施行した. 術後PTCAを施行したのは6例で, 1例は術後5年で新規病変に対して行い, 他の5例はグラフトの閉塞または狭窄症例で, 冠動脈(2例)およびグラフト(3例)に対して施行した. いずれもその後の経過は良好である. 結論:症例数...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1996, Vol.111 (4), p.565-565
Hauptverfasser: 江本秀斗, 堀越茂樹, 小柳勝司, 宇野吉雅
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1989年2月より1995年11月までに当科で冠動脈バイパス術を施行した139例に検討を加えた. 内訳は, 男性113例, 女性26例で年齢は31歳-76歳, 平均61.5歳で, 1例平均2.7本の再建を行った. 早期死亡は1例(0.7%)で術後1週に突然の不整脈で失った. 遠隔死亡は3例あるが, その内心臓死は1例であった. 再手術は1例に, 初回手術後2年で施行した. 術後PTCAを施行したのは6例で, 1例は術後5年で新規病変に対して行い, 他の5例はグラフトの閉塞または狭窄症例で, 冠動脈(2例)およびグラフト(3例)に対して施行した. いずれもその後の経過は良好である. 結論:症例数は139例と多くないが手術成績は良好と思われた. 当科では, 術後のグラフト造影を3ヵ月および5年で施行しているが, 症状に応じて適宜行い, 必要ならば積極的にPTCAまたは再手術を行うことが良好な遠隔成績につながると再認識した.
ISSN:0375-9172