4-3. 診断に苦労した巨大冠動静脈瘻の1例

冠動静脈瘻の1例を経験したので報告する. 症例:58歳, 女性. 主訴:労作時呼吸困難. 現病歴:平成元年より近医で弁膜症を指摘されるも放置していた. 平成6年2月, 労作時呼吸困難が著明となり, 胸部レントゲン上, 心拡大を認め, 精査目的にて入院となる. 既往歴, 家族歴特記すべきことなし. 入院時現症:胸部聴診上, 左第3肋間胸骨左縁に収縮期雑音, 心尖部に拡張期雑音を認めた. 心エコーにて, 右冠状動脈入口部と冠静脈洞の拡張を認めた. 大動脈造影にて, 右冠状動脈起始部に拡張, 蛇行を示し, 動脈相早期に右心房が造影された. 以上より, 冠動静脈瘻と診断した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1996, Vol.111 (4), p.545-545
Hauptverfasser: 橋本雅子, 古谷徹, 鈴木智毅, 正田暢, 酒井朋久, 笠井督雄, 日下雅文, 林秀和, 鈴木昭彦, 大山典明, 金江清, 渡邊禮次郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:冠動静脈瘻の1例を経験したので報告する. 症例:58歳, 女性. 主訴:労作時呼吸困難. 現病歴:平成元年より近医で弁膜症を指摘されるも放置していた. 平成6年2月, 労作時呼吸困難が著明となり, 胸部レントゲン上, 心拡大を認め, 精査目的にて入院となる. 既往歴, 家族歴特記すべきことなし. 入院時現症:胸部聴診上, 左第3肋間胸骨左縁に収縮期雑音, 心尖部に拡張期雑音を認めた. 心エコーにて, 右冠状動脈入口部と冠静脈洞の拡張を認めた. 大動脈造影にて, 右冠状動脈起始部に拡張, 蛇行を示し, 動脈相早期に右心房が造影された. 以上より, 冠動静脈瘻と診断した.
ISSN:0375-9172