25. 搬送システム導入による緊急検査体制の再構築について
目的:平成7年4月より, 中央検査部生化学・血液検査部門では, 検査過誤の防止, 業務の省力化を目的とし, OCR伝票入力およびバーコードラベル使用による採血管対応分析を導入した. あわせて生化学検査部門では, 前分析機RX20の更新時期に伴い, 日立7170型分析機および日立7350型分析機を導入し, 2機を搬送ラインでつなぐことにより検査の効率化を計った. 今回は本システムの概要を紹介するとともに, 現時点では緊急検査室で対応している至急検査について, 本システムでシミュレーションを行い緊急検査体制の再構築について検討したので報告する. システムの概要について:本システムは以下の手順により...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1996, Vol.111 (2), p.254-255 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:平成7年4月より, 中央検査部生化学・血液検査部門では, 検査過誤の防止, 業務の省力化を目的とし, OCR伝票入力およびバーコードラベル使用による採血管対応分析を導入した. あわせて生化学検査部門では, 前分析機RX20の更新時期に伴い, 日立7170型分析機および日立7350型分析機を導入し, 2機を搬送ラインでつなぐことにより検査の効率化を計った. 今回は本システムの概要を紹介するとともに, 現時点では緊急検査室で対応している至急検査について, 本システムでシミュレーションを行い緊急検査体制の再構築について検討したので報告する. システムの概要について:本システムは以下の手順により運用される. (1)OCR伝票を用いた依頼情報の登録, (2)到着確認による採番, (3)日立7170での分析, (4)搬送ラインによる日立7350への検体搬送, (5)日立7350での分析, (6)結果のホストコンピュータへの転送(リアルタイム), (7)結果報告. 導入効果および今後の展望について:導入効果としては当初の目的であった検査過誤の防止と業務の省力化が計れたこと, ならびに当日検査の受付時間を最長午後3時まで延長できたことが大きな利点として挙げられる. また至急検査の生化学検査室への導入のシミュレーションについては, 100件の検体の検体提出から結果報告までの所要時間が平均49分で全体の約8割の検体が1時間以内に報告可能であることが確認された. 今後, 至急検査の受付方法, 結果連絡方法, およびトラブル時のバックアップ体制等の検討を重ね, 生化学検査室への至急検査導入の早期実現を目指したい. |
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ISSN: | 0375-9172 |