9. 骨関節痛に対する2種のハイパフォーマンス膜の比較検討
目的: 骨関節痛を訴えている症例に対して, 大孔径の透析膜を使用し, 痛みの改善程度について従来使用してきた膜と比較検討した. 対象および方法: 対象には, 肩・肘・手指・膝・腰部および下肢に痛みを訴える, 維持透析の4症例を選択した. 方法は, PS膜・CTA膜をそれぞれ4カ月間使用し, 透析による溶質除去率を比較検討した. また, 痛みに対して独自のアンケート用紙を作成し, 透析施行日ごとに聞き取り調査を行い経過を観察した. 結果および結語: 痛みそのものは主観的なものであり, 効果の認められなかった症例があった. 一方, 明らかに痛みが改善した症例もあった. CTA膜による痛みの改善機序...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1995, Vol.110 (3), p.505-506 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的: 骨関節痛を訴えている症例に対して, 大孔径の透析膜を使用し, 痛みの改善程度について従来使用してきた膜と比較検討した. 対象および方法: 対象には, 肩・肘・手指・膝・腰部および下肢に痛みを訴える, 維持透析の4症例を選択した. 方法は, PS膜・CTA膜をそれぞれ4カ月間使用し, 透析による溶質除去率を比較検討した. また, 痛みに対して独自のアンケート用紙を作成し, 透析施行日ごとに聞き取り調査を行い経過を観察した. 結果および結語: 痛みそのものは主観的なものであり, 効果の認められなかった症例があった. 一方, 明らかに痛みが改善した症例もあった. CTA膜による痛みの改善機序は明らかではないが, CTA膜が分子量の大きなα1-マイクログロブリンについて高い除去性能を示したことから, 骨関節痛には分子量3万前後の物質も関与している可能性が考えられ, これらの物質を除去するには, CTA膜による透析が有用な方法と考えられた. |
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ISSN: | 0375-9172 |