7-1. 卵巣癌ハイリスクグループの検討

目的: 卵巣癌の集団検診システムは確立しておらず, 外来診療でも保険適応や診療時間の制約もありすべての外来患者に満足できる検査は行えない. しかし, 卵巣癌のハイリスクグループが選択できれば効果的に診療を行うことができる. そこで, 従来提唱されているハイリスクグループについて再検討を行った. 方法: 当院にて治療した卵巣癌症例115例と外来通院中の婦人科良性疾患症例(コントロール)103例に対し, 年齢, 結婚歴, 妊娠歴, 分娩歴, 月経歴, 職業, 喫煙, 癌家族歴, 癌既往歴, 合併症(糖尿病, 高血圧), 肥満度に関してアンケート調査を行った. 結果: 卵巣癌の発症年齢は50.4±1...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1995, Vol.110 (2), p.324-324
Hauptverfasser: 篠崎英雄, 高倉聡, 厚川裕志, 北原慶幸, 窪谷健, 平間義昭, 神谷直樹, 安田允
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的: 卵巣癌の集団検診システムは確立しておらず, 外来診療でも保険適応や診療時間の制約もありすべての外来患者に満足できる検査は行えない. しかし, 卵巣癌のハイリスクグループが選択できれば効果的に診療を行うことができる. そこで, 従来提唱されているハイリスクグループについて再検討を行った. 方法: 当院にて治療した卵巣癌症例115例と外来通院中の婦人科良性疾患症例(コントロール)103例に対し, 年齢, 結婚歴, 妊娠歴, 分娩歴, 月経歴, 職業, 喫煙, 癌家族歴, 癌既往歴, 合併症(糖尿病, 高血圧), 肥満度に関してアンケート調査を行った. 結果: 卵巣癌の発症年齢は50.4±10.5歳(Mean±SD)であり, 90%の症例は40歳以上であった. また, コントロールに対し妊娠歴のみで統計学的有意差が認められた. 結論: 従来のハイリスクグループのうち好発年齢, 妊娠歴は臨床上意義を持つことが確認された.
ISSN:0375-9172