心筋の虚血再灌流障害に対するポリアミンの効果
「I. 緒言」平成4年度厚生省の『人口動態統計』によると心臓病は, 死因の第2位(20.5%)でありその占める割合は30年前の実に約2倍に達した. なかでも, 急性心筋梗塞症に代表される虚血性心疾患の増加は大きな社会問題となっている. 近年, これら疾患の急性期に冠動脈血栓溶解療法(Percutaneous Transluminal Coronary Recanalization: PTCR), 冠動脈形成術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty: PTCA)等で積極的に狭窄もしくは閉塞してる冠状動脈を開き, 血流を再開させる再疎通療法が...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1995, Vol.110 (1), p.95-102 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」平成4年度厚生省の『人口動態統計』によると心臓病は, 死因の第2位(20.5%)でありその占める割合は30年前の実に約2倍に達した. なかでも, 急性心筋梗塞症に代表される虚血性心疾患の増加は大きな社会問題となっている. 近年, これら疾患の急性期に冠動脈血栓溶解療法(Percutaneous Transluminal Coronary Recanalization: PTCR), 冠動脈形成術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty: PTCA)等で積極的に狭窄もしくは閉塞してる冠状動脈を開き, 血流を再開させる再疎通療法が盛んに行なわれるようになった1)2). これらの療法により, この疾患の予後は著しく改善した. しかし, この療法によりかえって心筋の障害が増悪する場合もある. すなわち, 再灌流直後に生じる重篤な心室性不整脈, 心機能の低下などいわゆる再灌流障害である3). |
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ISSN: | 0375-9172 |