栃木県河内地区における糖尿病外来患者についての統計学的考察

「緒言」栃木県河内郡は, 県のほぼ中央, 宇都宮市の北部に位置した農村地帯であり, 国立療養所東栃木病院は, この河内郡河内町にある. 当病院内科は, 昭和56年に東京慈恵会医科大学第3内科学教室より医師が派遣されるようになってから, 結核の療養所から慢性疾患を中心とした一般病院へ変わりつつある. さらに当内科の特色として, 糖尿病の診療活動に関して, 昭和62年に糖尿病患者の会「しもつけ会」を発足させ, 一般内科外来の他に糖尿病専門外来を設けている. 今回は, 当院糖尿病外来通院中の患者について, 性別, 年齢分布, 住所, 登録患者の推移, 罹病歴, 病型, 合併症, 治療内容について調査...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1990-11, Vol.105 (6), p.983-987
Hauptverfasser: 森豊, 桝田出, 皇良坤, 溝上恒男, 並木敦也, 松葉健, 横山淳一, 池田義雄, 磯貝行秀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」栃木県河内郡は, 県のほぼ中央, 宇都宮市の北部に位置した農村地帯であり, 国立療養所東栃木病院は, この河内郡河内町にある. 当病院内科は, 昭和56年に東京慈恵会医科大学第3内科学教室より医師が派遣されるようになってから, 結核の療養所から慢性疾患を中心とした一般病院へ変わりつつある. さらに当内科の特色として, 糖尿病の診療活動に関して, 昭和62年に糖尿病患者の会「しもつけ会」を発足させ, 一般内科外来の他に糖尿病専門外来を設けている. 今回は, 当院糖尿病外来通院中の患者について, 性別, 年齢分布, 住所, 登録患者の推移, 罹病歴, 病型, 合併症, 治療内容について調査し, 若干の考察を加えた. 「対象および方法」対象は, 糖尿病外来通院中の患者302名であり, 観察期間は6カ月である. 対象患者について, 初診年月日, 住所, 年齢, 性別, 病型, 罹病歴, 肥満度, 血糖コントロール状態, 高脂血症や, 高血圧症合併の有無および降圧剤の種類, 肝臓病合併の有無, 肺結核合併の有無, 悪性新生物合併の有無, 糖尿病性合併症(網膜症, 腎症, 神経症)の有無, 糖尿病治療について分析した.
ISSN:0375-9172