円形無気肺 ―その概念と自験例

「はじめに」無気肺における直接または間接のX線徴候は, 一般に広く知られている通りである. しかし, 円形無気肺round or rounded atelectasis, Rundatelektaseなる語は比較的新しい. 本概念のX線所見については, 1956年Roche1)らによりはじめて記載された. その後1971年Hanke2)によりRundatelektasenと称する約50例におよぶ症例の分析が報告され, 1975年にはKretzschmar3)によりUberatelektatische Pseudotumoren der Lungeと題する同概念の追加報告があった. また最近では...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1985-09, Vol.100 (5), p.989-994
Hauptverfasser: 長尾房大, 大平洋一, 貴島政邑, 岩淵秀一, 森永泰良
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」無気肺における直接または間接のX線徴候は, 一般に広く知られている通りである. しかし, 円形無気肺round or rounded atelectasis, Rundatelektaseなる語は比較的新しい. 本概念のX線所見については, 1956年Roche1)らによりはじめて記載された. その後1971年Hanke2)によりRundatelektasenと称する約50例におよぶ症例の分析が報告され, 1975年にはKretzschmar3)によりUberatelektatische Pseudotumoren der Lungeと題する同概念の追加報告があった. また最近では1980年Schneider4)によりAmerican Journal of Roentgenology上に一連の同様の症例報告がなされている. 本邦では, 1981年古川ら5)による「腫瘤影を呈したatelectasis」と題する報告が最初である.
ISSN:0375-9172