人工心肺操作者の緊張度を考慮した指導方法の検討

「要旨」人工心肺業務における教育はon the job training中心の体制から, シミュレーションや座学を中心とした教育へと体制が移行してきた. 人工心肺操作の習熟には数多くの症例経験が必要不可欠であるが, 同じカリキュラムを受講し, 同程度の症例数を経験しているにもかかわらず, 習熟度に差が出ている現状がある. 本研究では習熟度の差の要素を検証するために, 人工心肺操作者の交感神経の亢進度に注目した. 結果として習熟度が高い技士はイベントごとで交感神経が亢進していたが, 習熟度が低い技士は交感神経が終始亢進状態であった. 指導者は, 先を見据えたアドバイスを行い, 寄り添った指導を行...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2024-06, Vol.51 (2), p.164-168
Hauptverfasser: 宮嵜聡磨, 道永祐希, 菊池紀敏, 丸山卓也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」人工心肺業務における教育はon the job training中心の体制から, シミュレーションや座学を中心とした教育へと体制が移行してきた. 人工心肺操作の習熟には数多くの症例経験が必要不可欠であるが, 同じカリキュラムを受講し, 同程度の症例数を経験しているにもかかわらず, 習熟度に差が出ている現状がある. 本研究では習熟度の差の要素を検証するために, 人工心肺操作者の交感神経の亢進度に注目した. 結果として習熟度が高い技士はイベントごとで交感神経が亢進していたが, 習熟度が低い技士は交感神経が終始亢進状態であった. 指導者は, 先を見据えたアドバイスを行い, 寄り添った指導を行うことが重要であると示唆された.
ISSN:0912-2664