大血管部会委員による文献紹介と大動脈手術における体外循環のまとめ - 今更だけど大動脈手術でおさえておきたいこと
「I. はじめに」近年, 大動脈手術に対して体外循環が確立される中, 複雑な症例に当たることも多くなりつつある. そこで, 今一度, 基本を重視し, また多くの論文や, ガイドラインを参考に大動脈手術に関する情報をまとめた. 項目はIからVに分け, I. 胸部正中切開大動脈手術, II. 左開胸体外循環, III. 脊髄コラテラールネットワーク, IV. 脊髄保護, V. 運動誘発電位, について述べる. 「I. 胸部正中切開大動脈手術における体外循環法の検証について」胸部正中切開大動脈手術における体外循環法は, 1957年に De Bakey らが行った腕頭動脈直接灌流法が先駆けとなり, 様...
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Veröffentlicht in: | 体外循環技術 2020-03, Vol.47 (1), p.1-7 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」近年, 大動脈手術に対して体外循環が確立される中, 複雑な症例に当たることも多くなりつつある. そこで, 今一度, 基本を重視し, また多くの論文や, ガイドラインを参考に大動脈手術に関する情報をまとめた. 項目はIからVに分け, I. 胸部正中切開大動脈手術, II. 左開胸体外循環, III. 脊髄コラテラールネットワーク, IV. 脊髄保護, V. 運動誘発電位, について述べる. 「I. 胸部正中切開大動脈手術における体外循環法の検証について」胸部正中切開大動脈手術における体外循環法は, 1957年に De Bakey らが行った腕頭動脈直接灌流法が先駆けとなり, 様々な方法が開発されてきた. 大動脈手術は血液循環を一時的に停止することもあり, 体外循環法としては脳とその他臓器の保護を目的に開発され, 現在までに大別して超低体温循環停止法(DHCA)と逆行性脳灌流法(RCP), 順行性脳分離体外循環(ASCP)が開発された. |
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ISSN: | 0912-2664 |