超音波流量計を用いた脱血部位の違いによる脱血流量の比較検討
「要旨」 近年, 心臓外科手術では小切開低侵襲心臓手術(minimally invasive cardiac surgery : MICS)が盛んに行われ, 手術支援ロボットda Vinci(R) Surgical Systemを用いた完全内視鏡下開心術などの更なる低侵襲手術が行われるようになった. MICSにおける人工心肺時の送血部位・脱血部位としては, 胸骨正中切開で行われる上行大動脈送血・上大静脈/下大静脈(superior vena cava/inferior vena cava : SVC/IVC)脱血を用いることが困難になり, 大腿動脈・右内頚静脈/大腿静脈(right inter...
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Veröffentlicht in: | 体外循環技術 2014-12, Vol.41 (4), p.487-490 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 近年, 心臓外科手術では小切開低侵襲心臓手術(minimally invasive cardiac surgery : MICS)が盛んに行われ, 手術支援ロボットda Vinci(R) Surgical Systemを用いた完全内視鏡下開心術などの更なる低侵襲手術が行われるようになった. MICSにおける人工心肺時の送血部位・脱血部位としては, 胸骨正中切開で行われる上行大動脈送血・上大静脈/下大静脈(superior vena cava/inferior vena cava : SVC/IVC)脱血を用いることが困難になり, 大腿動脈・右内頚静脈/大腿静脈(right internal jugular vein/femoral vein : RIJV/FV)などから脱血を行う. 今回我々は脱血回路に超音波流量計を用い, RIJV/FV脱血とSVC/IVC脱血の脱血量や上/下脱血流量の割合を計測し, 比較検討した. RIJV/FV脱血とSVC/IVC脱血では, 脱血カニューレサイズは有意にRIJV/FV脱血が細径であるにもかかわらず, 吸引補助脱血を用いることでSVC/IVC脱血と同等の脱血流量が確保されていることが確認できた. 超音波流量計を脱血回路に使用することにより良好な脱血と術野確保, 更に脱血不良の原因を早期に発見することが可能であった. |
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ISSN: | 0912-2664 |