汎用性の高い小型化されたMini Circuitシステム

「要旨」 我々は, 低侵襲化を目的に, 2012年よりMini Circuitシステムを導入した. これまでのMini Circuitシステムでは, プライミング手順の複雑さや, 大量出血への対応ができないなどの問題があったため当院独自の回路構成へと改良した. その結果, 更に小型でかつ汎用性の高いMini Circuitシステム(Smart CPB)を作製することができた. Smart CPBは従来のCPBシステムと近い機能を持たせたため, 臨床への導入が容易であり, 現在, 冠動脈大動脈バイパス術(coronary artery bypass graft : CABG)や大動脈弁置換術(a...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2014-03, Vol.41 (1), p.34-38
Hauptverfasser: 宮嵜聡磨, 道永祐希, 菊池紀敏, 寺崎貴光, 高野環
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 我々は, 低侵襲化を目的に, 2012年よりMini Circuitシステムを導入した. これまでのMini Circuitシステムでは, プライミング手順の複雑さや, 大量出血への対応ができないなどの問題があったため当院独自の回路構成へと改良した. その結果, 更に小型でかつ汎用性の高いMini Circuitシステム(Smart CPB)を作製することができた. Smart CPBは従来のCPBシステムと近い機能を持たせたため, 臨床への導入が容易であり, 現在, 冠動脈大動脈バイパス術(coronary artery bypass graft : CABG)や大動脈弁置換術(aortic valve replacement : AVR), 下行大動脈置換術で使用している. 「I. 緒言」 近年の体外循環を用いた心臓外科手術では, 生体適合性に優れた材料の導入や, 低侵襲心臓手術(minimally invasive cardiac surgery : MICS)などの小切開法による手術等, 患者への低侵襲化が進んでいる.
ISSN:0912-2664