血管拡張薬としてのセボフルラン: 小児体外循環中の使用経験
当院では2010年7月より小児体外循環中にセボフルラン(SEV)を末梢血管拡張薬として使用するプロトコールを導入した。末梢血管拡張作用を中心にSEVの有用性を検討したので報告する。対象は体重7.5kg以下の18例で、体外循環(CPB)は灌流量2.7L/min/m2、目標血圧35~55mmHgとし、大動脈遮断中に血圧55mmHg以上にてクロルプロマジン(CPZ)1~3mg/回の間欠投与のみを行ったC群(n=10)と、SEV 0.5~2.0%を併用したS群(n=8)に分けて比較検討した。両群間の体重、CPB時間、大動脈遮断時間、最低直腸温に差はなく、S群のSEV投与開始はCPB開始後25±16分で...
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Veröffentlicht in: | 体外循環技術 2012, Vol.39(2), pp.132-137 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院では2010年7月より小児体外循環中にセボフルラン(SEV)を末梢血管拡張薬として使用するプロトコールを導入した。末梢血管拡張作用を中心にSEVの有用性を検討したので報告する。対象は体重7.5kg以下の18例で、体外循環(CPB)は灌流量2.7L/min/m2、目標血圧35~55mmHgとし、大動脈遮断中に血圧55mmHg以上にてクロルプロマジン(CPZ)1~3mg/回の間欠投与のみを行ったC群(n=10)と、SEV 0.5~2.0%を併用したS群(n=8)に分けて比較検討した。両群間の体重、CPB時間、大動脈遮断時間、最低直腸温に差はなく、S群のSEV投与開始はCPB開始後25±16分であった。S群のCPZ総使用量は2±1mgでC群の9±4mgより少なかった(P |
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ISSN: | 0912-2664 1884-5452 |
DOI: | 10.7130/jject.39.132 |