当センターの小児補助循環の現状と課題
「要旨」2007年6月~2009年12月までの小児補助循環10例(生後2日~15か月, 体重: 2.42~6.86kg)の管理方法と問題点, 課題について検討した. システムは遠心ポンプ, 人工肺, 6mm塩ビチューブ. 充填は, 人工心肺血あるいは洗浄濃厚赤血球を作製するか, 超緊急時はリンゲル液を用いた. ポンプ・肺への血流量増加, 流量安定・血栓形成予防目的にA-Vシャントを設け再循環させた. 3例で回路交換を要し, 頻度は平均92.48時間. 目視での溶血尿の確認により交換を実施, LDHとI-Bil値が交換前に上昇, 交換後に低下する相関あり. 低灌流補助のため, PaCO2調整困難...
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Veröffentlicht in: | 体外循環技術 2011-06, Vol.38 (2), p.168-173 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」2007年6月~2009年12月までの小児補助循環10例(生後2日~15か月, 体重: 2.42~6.86kg)の管理方法と問題点, 課題について検討した. システムは遠心ポンプ, 人工肺, 6mm塩ビチューブ. 充填は, 人工心肺血あるいは洗浄濃厚赤血球を作製するか, 超緊急時はリンゲル液を用いた. ポンプ・肺への血流量増加, 流量安定・血栓形成予防目的にA-Vシャントを設け再循環させた. 3例で回路交換を要し, 頻度は平均92.48時間. 目視での溶血尿の確認により交換を実施, LDHとI-Bil値が交換前に上昇, 交換後に低下する相関あり. 低灌流補助のため, PaCO2調整困難な2例(安定期平均V/Q: 0.27, 平均PaCO2: 29.26mmHg)に, ガス吹送チューブ途中にCO2ガスを混合(CO2: 10~20mL/min添加)し, 平均PaCO2: 38.08mmHgに調整し得た. 良好なPaCO2調整のため, 3種混合ガスブレンダを導入した. 細身のカニューレ, かつ挿入部の不安定性から過度に揚程を増加させ, ポンプ高回転で低灌流量状態による脱血側の過陰圧や, 術後の導入で出血を抑えるべく, 抗凝固を控えたために形成されたポンプ軸部の血栓による熱の発生が溶血の原因になると考える. その対策として, ローラーポンプによるシステムの導入を検討している. |
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ISSN: | 0912-2664 |