成人体外循環におけるヘモコン2種の比較

「要旨」 成人体外循環症例52例(同一人工肺・回路使用, 体外循環時間:100~240分)において, A群:JMS社製ヘモコンAS11(膜面積:1.1m2, 充填量:62mL)を使用した27例と, B群:ヨストラ社製ヘモコンBC140plus(膜面積:1.35m2, 充填量:98mL)を使用した25例における体外循環中の除水量と術後の血小板数について比較検討した. 両群間の平均体重, 術前Ht値, 大動脈遮断時間, 心筋保護液を含む体外循環中輸液量, 術前血小板数に有意差は認められなかった. 統計学的検討にはt検定を用いた. 除水量(mL)には有意差は認められなかった. 術中に血小板輸血してい...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2011-03, Vol.38 (1), p.27-29
Hauptverfasser: 小川真児, 吉田譲, 小塚アユ子, 横山慎二, 大塚隆浩, 古賀悠介, 田辺貴幸, 関口敦, 新浪博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 成人体外循環症例52例(同一人工肺・回路使用, 体外循環時間:100~240分)において, A群:JMS社製ヘモコンAS11(膜面積:1.1m2, 充填量:62mL)を使用した27例と, B群:ヨストラ社製ヘモコンBC140plus(膜面積:1.35m2, 充填量:98mL)を使用した25例における体外循環中の除水量と術後の血小板数について比較検討した. 両群間の平均体重, 術前Ht値, 大動脈遮断時間, 心筋保護液を含む体外循環中輸液量, 術前血小板数に有意差は認められなかった. 統計学的検討にはt検定を用いた. 除水量(mL)には有意差は認められなかった. 術中に血小板輸血していない症例におけるICU帰室後の血小板数(×1,000/μL)は, A群:114.3±53.6, B群:73.7±28.9で, A群で有意に高かった. B群はA群に比し, 充填量, 膜面積ともに大きいため, 膜への血小板吸着率が高い可能性が示唆された.
ISSN:0912-2664