循環停止時間の影響による急性腎障害発症率の検討

「要旨」大動脈手術における脳組織や脊髄, 腹部臓器などあらゆる臓器保護に有効な手段として低体温循環停止法は広く活用され, 今日までに様々な報告がされている. しかし, 過去の報告を見ると脳障害について研究されていることが多く, その他の主要臓器については決して多いとは言えない. そこで我々は, 腎障害に焦点を絞り, 循環停止時間の影響について検討した. 循環停止時間を6分類し, 急性腎障害の発症率をAcute Kidney Injury Network(AKIN)によるAKIの定義を参考に検討した. 結果, AKIの発症率は循環停止時間の延長とともに増加した. また, 術後にCHDFなどの血液...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2010-03, Vol.37 (1), p.33-35
Hauptverfasser: 長澤洋一, 八馬豊, 浜松貴浩, 遠藤久美子, 岡野隆浩, 今野智佳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」大動脈手術における脳組織や脊髄, 腹部臓器などあらゆる臓器保護に有効な手段として低体温循環停止法は広く活用され, 今日までに様々な報告がされている. しかし, 過去の報告を見ると脳障害について研究されていることが多く, その他の主要臓器については決して多いとは言えない. そこで我々は, 腎障害に焦点を絞り, 循環停止時間の影響について検討した. 循環停止時間を6分類し, 急性腎障害の発症率をAcute Kidney Injury Network(AKIN)によるAKIの定義を参考に検討した. 結果, AKIの発症率は循環停止時間の延長とともに増加した. また, 術後にCHDFなどの血液浄化を必要とした症例をAKI発症群と非発症群に分類し調査した結果, AKI発症群が有意(p
ISSN:0912-2664