20. 遠心ポンプ・ローラーポンプ遮断圧力の検証

【はじめに】メインポンプとして使用されている遠心ポンプおよびローラーポンプは, JaSECT安全勧告により, 高圧時制御付き装置が強く推奨されている. 【目的】今回, 遠心ポンプおよびローラーポンプ装置が不意の遮断により, どの程度の圧力が発生するのか検証を行った. 【対象】遠心ポンプは3種類Revolution(COBE社), Rota Flow(MAQUET社), CAPIOX SP-45(TERUMO社). 高圧時制御付ローラーポンプ装置はS-3(STOCKERT社), ポンプチューブは12mmとした. 【方法】人工肺CAPIOX RX-25(TERUMO社)に成人用回路(COSMOTE...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2009, Vol.36 (4), p.451-451
Hauptverfasser: 鈴木雅和, 中鉢亮, 伊藤孝彦, 菊地徹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】メインポンプとして使用されている遠心ポンプおよびローラーポンプは, JaSECT安全勧告により, 高圧時制御付き装置が強く推奨されている. 【目的】今回, 遠心ポンプおよびローラーポンプ装置が不意の遮断により, どの程度の圧力が発生するのか検証を行った. 【対象】遠心ポンプは3種類Revolution(COBE社), Rota Flow(MAQUET社), CAPIOX SP-45(TERUMO社). 高圧時制御付ローラーポンプ装置はS-3(STOCKERT社), ポンプチューブは12mmとした. 【方法】人工肺CAPIOX RX-25(TERUMO社)に成人用回路(COSMOTEC社)を組み合わせ, Mac-Lab(GE社)でポンプと人工肺の間から圧力測定を行った. 同時にS-3での高圧時制御(250mmHg), ポンプ停止(300mmHg)が確実に行われるか実験した. 条件は循環量4.0L/minで回路内圧が150mmHgになるように静脈オクルーダーで調整を行い, 遮断はSCPシステム付属のオートクランプにて行った. 【結果】遠心ポンプの遮断による圧力変化では, 形状により回転数が異なり, 上昇する圧力に変化が見られた. ローラーポンプの遮断による圧力変化は, 測定装置の上限を超えポンプが停止した. 高圧時制御により回路損傷などは見られなかった. 【考察】遠心ポンプの圧力変化は最大で約50mmHgであった. 今後は条件, 種類を変更し再考察が必要と考える. ローラーポンプは, 停止時最大圧力が800mmHg~約2,000mmHgと予想はできた(2007年タイガンバンドの実力より)が, 測定装置の上限800mmHgを超えてしまい測定方法の再検討が必要と考える. 【結論】不意の遮断に対して遠心ポンプの安全性と対比し, 高圧制御付ローラーポンプであっても, ポンプ停止後, 回路内圧が予想以上にかかることが示唆された.
ISSN:0912-2664