Fresenius社製連続式自己血回収装置C.A.T.S

「はじめに」近年, HIVをはじめとする同種血輸血の問題が指摘され, 患者・スタッフに対する感染リスクへの関心が高まってきています. また同種白血球を含んだ輸血は, 単純なものから複雑な免疫反応まで, 様々な副作用を引き起こす危険性があり, これらリスク対策のひとつとして自己血輸血のニーズが高まっています. Fresenius社製自己血回収装置C.A.T.S(Continuous Auto Transfusion System)は, 3基の独立したポンプと特殊なデザインの洗浄チャンバーを採用することにより, 回収血液の連続高速処理と, わずかな血液も無駄にしない少量からの回収を可能にした, 世界初の連続式自己血回収装置です. この度は, これら独自の特長を有する最新型自己血回収装置C.A.T.Sをご紹介させていただきます(図1). 「3ポンプによる連続高速処理」C.A.T.Sは, 従来のワンポンプ&ボウル型の自己血回収装置とは大きく異なります.