臨床工学技士養成課程の学生における手術室(人工心肺)実習の現状

臨床工学技士養成課程における臨床実習のうち手術室における業務は主要4部門のひとつである. 日本臨床工学技士会が提唱する臨床実習指導ガイドラインでは, 装置や構成に関する理解および, チーム医療に対する役割の理解などが目標に掲げられている. しかしながら各実習施設における具体的な実習の内容に関する報告は少なく, その詳細については不明な点が多い. 今回, 人工心肺実習に対する認識および満足度に関してアンケートを行った. 対象は, 日本国内の実習施設3施設の手術室で臨床実習(人工心肺)を受けた臨床工学技士養成課程の学生47名と, 厚生労働省循環器従事者研修生4名の計51名で, 12項目から構成され...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2007-12, Vol.34 (4), p.305-308
Hauptverfasser: 金子麻衣, 山崎康祥, 四井田英樹, 西垣孝行, 高橋裕三, 吉田幸太郎, 小川浩司, 定亮志, 西岡宏, 三木梨紗子, 林輝行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:臨床工学技士養成課程における臨床実習のうち手術室における業務は主要4部門のひとつである. 日本臨床工学技士会が提唱する臨床実習指導ガイドラインでは, 装置や構成に関する理解および, チーム医療に対する役割の理解などが目標に掲げられている. しかしながら各実習施設における具体的な実習の内容に関する報告は少なく, その詳細については不明な点が多い. 今回, 人工心肺実習に対する認識および満足度に関してアンケートを行った. 対象は, 日本国内の実習施設3施設の手術室で臨床実習(人工心肺)を受けた臨床工学技士養成課程の学生47名と, 厚生労働省循環器従事者研修生4名の計51名で, 12項目から構成される人工心肺実習に関連する認識・満足度アンケートを行った. 将来的に人工心肺操作を希望すると答えた学生は全体の84%であった. 一方, 卒業後に人工心肺の操作が技術的にできる自信があると答えた学生は2%であった. 今回の調査により, 臨床実習上の潜在的な問題点が抽出された. 今後, 実習施設間および養成校において継続した協議・検討を重ねていく必要がある.
ISSN:0912-2664