S7-2 人工心肺装置HL30システム導入による安全性の検討

【緒言】2006年4月よりJostra社製人工心肺装置HL30システムを導入し, 10例の臨床使用経験を得た. 装備内容は, 人工心肺装置HL30, 自動記録ソフトJOCAP XL, 遠心ポンプユニットRotaFlow, 冷温水槽HCU30構成される. 当院では, 人工心肺装置HL20を保有しており, HL20の安全装置に準じた使用法をHL30でも採用している. HL30においてはレベルセンサー2個, バブルセンサー2個, 圧力4系統, 温度4系統装備しており, 各ポンプへ最大4つ連動させることが可能であり, まだ機能的に引き出せていない部分が多く, 更なる可能性を秘めているといえる. 【構成...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2006, Vol.33 (3), p.280-280
Hauptverfasser: 岩岡 健, 宮本綾子, 村上智章, 小柳俊哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】2006年4月よりJostra社製人工心肺装置HL30システムを導入し, 10例の臨床使用経験を得た. 装備内容は, 人工心肺装置HL30, 自動記録ソフトJOCAP XL, 遠心ポンプユニットRotaFlow, 冷温水槽HCU30構成される. 当院では, 人工心肺装置HL20を保有しており, HL20の安全装置に準じた使用法をHL30でも採用している. HL30においてはレベルセンサー2個, バブルセンサー2個, 圧力4系統, 温度4系統装備しており, 各ポンプへ最大4つ連動させることが可能であり, まだ機能的に引き出せていない部分が多く, 更なる可能性を秘めているといえる. 【構成】メインポンプ, ベント, 吸引2機, 心筋保護液供給ポンプ2機, 血液濃縮器用ポンプ, 電動オクルーダーを立体的に配し, コントローラーパネル, 制御モニターで操作, 制御を行う. 冷温水槽HCU30も制御モニターからの操作が可能であり, 心筋保護用と体外循環用を両方同時にコントロールできることから心筋保護液供給装置用を必要としない. 【発展性】圧力設定では陽圧陰圧ともに制御可能であり, 安全装置としての使用以外にも陰圧によるベントの制御, バブルセンサーの脱血エア監視装置としての利用など他にも様々な利用法が考えられる. JOCAPXLにおいても単なる自動記録ではなく, 安全装置の設定内容, アラーム内容まで記録されていることから状況把握がより細かくできるようになったと言える. 今後, これらを最大限に利用し, より高い安全性を確立していきたい.
ISSN:0912-2664