左心バイパス回路の作製と臨床使用経験

近年, 胸部下行, 胸腹部大動脈瘤において人工肺を用いない左心バイパス法が各施設で工夫され用いられている. 左心バイパスは人工肺を組み込まないため, 通常の体外循環に比べ低いACTで体外循環が可能で, ヘパリン使用量の削減, 出血量, 輸血量の削減, 手術時間の短縮などの利点が報告されている. 今回作製した左心バイパス回路は, 吸引補助脱血法を用いることにより循環血液量, 血圧の調整が容易で体温低下もおこさず, 大量出血時や肺機能障害時にも対応でき有用であった....

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2005-12, Vol.32 (4), p.464-466
Hauptverfasser: 田辺克也, 石曽根明浩, 佐藤耕一, 山田将志, 曽根慎一, 下川智樹, 高梨秀一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 胸部下行, 胸腹部大動脈瘤において人工肺を用いない左心バイパス法が各施設で工夫され用いられている. 左心バイパスは人工肺を組み込まないため, 通常の体外循環に比べ低いACTで体外循環が可能で, ヘパリン使用量の削減, 出血量, 輸血量の削減, 手術時間の短縮などの利点が報告されている. 今回作製した左心バイパス回路は, 吸引補助脱血法を用いることにより循環血液量, 血圧の調整が容易で体温低下もおこさず, 大量出血時や肺機能障害時にも対応でき有用であった.
ISSN:0912-2664