体外循環拍動流率の違いによる乳酸,BE,anion gapの検討

【要旨】末梢,臓器の生理的な循環の維持を目的に,拍動流体外循環を施行し,拍動流率を体表面積の違いから高拍動群と低拍動群に分類し,代謝状態のパラメーターである乳酸,BE,anion gapを比較検討した。その結果,乳酸は両群とも体外循環中有意に上昇し,翌朝6時には下降した。BEは両群とも有意に復温時に下降し,翌朝6時には上昇した。anion gapは両群ともに有意な変動を認めなかった。また,各パラメーターで両群間に有意差を認めなかった。今回,検討した代謝状態のパラメーターである乳酸,BE,anion gapでは,低拍動流に対する高拍動流の有用性は認められなかった。...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2000/03/01, Vol.27(1), pp.43-46
Hauptverfasser: 開, 正宏, 服部, 敏之, 山鹿, 章, 清末, 智, 小林, 民男, 秋田, 利明, 西脇, 公俊
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【要旨】末梢,臓器の生理的な循環の維持を目的に,拍動流体外循環を施行し,拍動流率を体表面積の違いから高拍動群と低拍動群に分類し,代謝状態のパラメーターである乳酸,BE,anion gapを比較検討した。その結果,乳酸は両群とも体外循環中有意に上昇し,翌朝6時には下降した。BEは両群とも有意に復温時に下降し,翌朝6時には上昇した。anion gapは両群ともに有意な変動を認めなかった。また,各パラメーターで両群間に有意差を認めなかった。今回,検討した代謝状態のパラメーターである乳酸,BE,anion gapでは,低拍動流に対する高拍動流の有用性は認められなかった。
ISSN:0912-2664
1884-5452
DOI:10.7130/hokkaidoshakai.27.43