診療所での失語症者のデイケア

失語症者を中心としたデイケアの活動を紹介する. 地域の診療所において1名の常勤STと3名の非常勤職員で運営されている. 週4日開所し1日の定員は10名, 現在30名が通所している. 財源は, 介護保険による通所リハビリテーションの給付(通所者は1割負担)である. 主なプログラムは, 健康チェック言語グループワーク昼食遊びリテーションで, 季節の行事や旅行なども随時行っている. 地域のボランティアの参加も多く, 彼らが「会話パートナー」として, 通所者のよき理解者となることが期待されている. 活動開始から1年経過後の主な成果としては, (1)他のデイサービス等になじめなかった失語症者が楽しみに通...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:聴能言語学研究 2001-04, Vol.18 (1), p.65-69
1. Verfasser: 三好幸子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:失語症者を中心としたデイケアの活動を紹介する. 地域の診療所において1名の常勤STと3名の非常勤職員で運営されている. 週4日開所し1日の定員は10名, 現在30名が通所している. 財源は, 介護保険による通所リハビリテーションの給付(通所者は1割負担)である. 主なプログラムは, 健康チェック言語グループワーク昼食遊びリテーションで, 季節の行事や旅行なども随時行っている. 地域のボランティアの参加も多く, 彼らが「会話パートナー」として, 通所者のよき理解者となることが期待されている. 活動開始から1年経過後の主な成果としては, (1)他のデイサービス等になじめなかった失語症者が楽しみに通所している, (2)精神活動全般の活発化によるコミュニケーションの向上, (3)自立度や他人への思いやりの面での向上, などがあげられる. 公的制度による新しい地域ケア活動の可能性につき考察を加える.
ISSN:0912-8204