重度精神発達遅滞児に対する全体構造法を用いた言語治療の1例

話しことばは限られているが,ジェスチャーや指さしなどの非言語的コミュニケーション手段を用いて相手に自分の考えや要求を伝えようとする意欲の高い重度精神発達遅滞児に対して,発話を促す目的で訓練を行った.訓練には,全体構造的言語治療の“となえうた”や身体リズム運動を用い,約1年間の経過について検討したところ,発話の明瞭度が上がり,話しことばでの要求や表現が増えていた.また,言語発達のみならず発達全般にも変化がみられた.全体構造的言語治療の“となえうた”が,話しことばを導くのに有効であることが示唆された....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:聴能言語学研究 1999/04/30, Vol.16(1), pp.18-23
Hauptverfasser: 中山, 智子, 五十嵐, 明美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:話しことばは限られているが,ジェスチャーや指さしなどの非言語的コミュニケーション手段を用いて相手に自分の考えや要求を伝えようとする意欲の高い重度精神発達遅滞児に対して,発話を促す目的で訓練を行った.訓練には,全体構造的言語治療の“となえうた”や身体リズム運動を用い,約1年間の経過について検討したところ,発話の明瞭度が上がり,話しことばでの要求や表現が増えていた.また,言語発達のみならず発達全般にも変化がみられた.全体構造的言語治療の“となえうた”が,話しことばを導くのに有効であることが示唆された.
ISSN:0912-8204
1884-7056
DOI:10.11219/jjcomdis1983.16.18