心因性失声症の改善に寄与した要因の検討 : 1症例の考察から

心因性失声事例に対する言語聴覚士 (以下ST) による音声治療経過における患者の心理的な変化と行動変容過程の関係性について考察した. STが音声治療で有響音を誘導することで, 声帯の器質的な異常がないことを事例自身に理解させた. その結果, 失声症状は心理的な要素が原因であると事例が自覚し, 自己洞察が可能となった. STと耳鼻咽喉科医師, 精神科医師との連携, 事例自身の治療への協力によって治療の効果につながったと考察した....

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Veröffentlicht in:コミュニケーション障害学 2024-04, Vol.41 (1), p.1-6
Hauptverfasser: 村上健, 秦若菜, 市川勝, 水戸陽子, 上岡清乃
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:心因性失声事例に対する言語聴覚士 (以下ST) による音声治療経過における患者の心理的な変化と行動変容過程の関係性について考察した. STが音声治療で有響音を誘導することで, 声帯の器質的な異常がないことを事例自身に理解させた. その結果, 失声症状は心理的な要素が原因であると事例が自覚し, 自己洞察が可能となった. STと耳鼻咽喉科医師, 精神科医師との連携, 事例自身の治療への協力によって治療の効果につながったと考察した.
ISSN:1347-8451