パーキンソン病における総合的重症度と音声の心理社会的重症度の関連性

パーキンソン病患者39例を対象として, 総合的重症度と音声の心理社会的重症度との関連性について検討した. 音声の心理社会的評価としてVoice Handicap Index(VHI)を, 総合的重症度尺度としてHoehn and Yahr修正重症度分類ならびにUnified Parkinson's Disease Rating Scale(UPDRS)を用いた. その結果, VHIの各レベルのスコアーおよび総合スコアーと両総合的重症度尺度との相関は認められなかったが, VHIの実用的スコアーとUPDRSの「18. 発話(Speech)」との間に, 男女両群で有意な相関を認めた. しか...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:コミュニケーション障害学 2009-12, Vol.26 (3), p.155-163
Hauptverfasser: 田中康博, 西尾正輝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:パーキンソン病患者39例を対象として, 総合的重症度と音声の心理社会的重症度との関連性について検討した. 音声の心理社会的評価としてVoice Handicap Index(VHI)を, 総合的重症度尺度としてHoehn and Yahr修正重症度分類ならびにUnified Parkinson's Disease Rating Scale(UPDRS)を用いた. その結果, VHIの各レベルのスコアーおよび総合スコアーと両総合的重症度尺度との相関は認められなかったが, VHIの実用的スコアーとUPDRSの「18. 発話(Speech)」との間に, 男女両群で有意な相関を認めた. しかし, 総合的重症度尺度では音声に関する評価項目が少なく, 心理社会的な側面を適切に評価しているとは言いがたい. そのため, 音声における心理社会的重症度を適切に把握するには, 総合的重症度尺度と音声の心理社会的重症度を別々に評価することが必要であると考える.
ISSN:1347-8451