書字(handwriting)の評価をめぐる研究の動向と教育的な応用の可能性について
書字は, ワープロが普及した現代においても, 学校教育の中で重視されている. しかし, その書字に困難を抱えている発達性書字障害(developmental dysgraphia)に対しては, 標準化された検査が日本にはほとんどなく研究も少ない. このような状況の中でまず必要なのは, 書字障害を的確に評価する書字評価検査作成であろう. そのために, 海外の多くの書字検査の評価項目となっている書字速度(handwriting speed)と判読性(legibility)を中心に, 書字の評価に関係する研究を広く概観した. その上で, 日本語書字評価検査においても, 書字速度と判読性を評価項目にす...
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Veröffentlicht in: | コミュニケーション障害学 2008-08, Vol.25 (2), p.85-98 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 書字は, ワープロが普及した現代においても, 学校教育の中で重視されている. しかし, その書字に困難を抱えている発達性書字障害(developmental dysgraphia)に対しては, 標準化された検査が日本にはほとんどなく研究も少ない. このような状況の中でまず必要なのは, 書字障害を的確に評価する書字評価検査作成であろう. そのために, 海外の多くの書字検査の評価項目となっている書字速度(handwriting speed)と判読性(legibility)を中心に, 書字の評価に関係する研究を広く概観した. その上で, 日本語書字評価検査においても, 書字速度と判読性を評価項目にすること, 判読性に対しては客観的評価を行うこと, そして, 課題文は各学年の配当漢字を含むように工夫することを提案した. さらに, 小学校通常学級在籍児童の書字についての基礎データを集める必要性を指摘した. |
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ISSN: | 1347-8451 |