高次脳機能障害とともに:6年間の認知リハビリ・生活支援・就労支援の経験から
1999年7月以来2005年6月までの6年間に及ぶ高次脳機能障害者に対する認知リハビリ, 生活支援, 社会支援に関して報告する. 高次脳機能障害はコミュニケーション障害ともいえるが, 特に発語などの表出面よりも, 他者との接し方が不適切といった内面的な要素が強い. こうした分野のリハビリはこれまで行われなかったのであり, 私どもは認知リハビリ特にグループ療法として行っており, 従来のリハビリとは趣きを異にする. 同障害者に対しては, リハビリにとどまらず家庭や地域社会における支援も必要である. 同障害者のゴールとは, 家庭でのトラブルのない生活であり, 職場や学校への復帰だからである. しかし...
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Veröffentlicht in: | コミュニケーション障害学 2005-12, Vol.22 (3), p.199-203 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1999年7月以来2005年6月までの6年間に及ぶ高次脳機能障害者に対する認知リハビリ, 生活支援, 社会支援に関して報告する. 高次脳機能障害はコミュニケーション障害ともいえるが, 特に発語などの表出面よりも, 他者との接し方が不適切といった内面的な要素が強い. こうした分野のリハビリはこれまで行われなかったのであり, 私どもは認知リハビリ特にグループ療法として行っており, 従来のリハビリとは趣きを異にする. 同障害者に対しては, リハビリにとどまらず家庭や地域社会における支援も必要である. 同障害者のゴールとは, 家庭でのトラブルのない生活であり, 職場や学校への復帰だからである. しかしながら, その壁は厚く簡単なことではない. 家族に対して同障害への理解を促し, 学校, 職場や自治体, 職業(リハビリ)センターに対しても, 同障害の理解へ努めている. そうすることで, 同障害者が地域へなじめるための素地を作っているのである. |
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ISSN: | 1347-8451 |