失語症当事者と家族が作った失語症デイサービス
2003年4月, デイサービス「言葉の翼」が山形市にオープンした. このデイサービスは, 社会復帰を強く願いながらリハビリを続けるなかで多くのよき仲間と出会った失語症の当事者と, 介護支援専門員となったその妻の熱意が実を結んで誕生したものである. 「今日も元気! 笑顔と会話, そして仲間」をキャッチフレーズに, より家庭に近い環境で, 生活の一部を共にしながら活動に取り組んでいるようすを紹介する. 活動を通して, 開所から1年で利用者にもさまざまな変化がみられるようになった. 生活の場に戻った失語症者だけが一人で頑張っていくのではなく, よき理解者が増え, 周りも一緒に成長していくことでコミュ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | コミュニケーション障害学 2005-04, Vol.22 (1), p.47-52 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 2003年4月, デイサービス「言葉の翼」が山形市にオープンした. このデイサービスは, 社会復帰を強く願いながらリハビリを続けるなかで多くのよき仲間と出会った失語症の当事者と, 介護支援専門員となったその妻の熱意が実を結んで誕生したものである. 「今日も元気! 笑顔と会話, そして仲間」をキャッチフレーズに, より家庭に近い環境で, 生活の一部を共にしながら活動に取り組んでいるようすを紹介する. 活動を通して, 開所から1年で利用者にもさまざまな変化がみられるようになった. 生活の場に戻った失語症者だけが一人で頑張っていくのではなく, よき理解者が増え, 周りも一緒に成長していくことでコミュニケーションはどんどん発達(発展)していくのである. 今後地域で失語症者と共に歩んでいくSTが増えていくことを願いながら, 地域ケアを支える一員としてこれからも力を尽くしていきたい. 1. 失語症デイサービス「言葉の翼」設立まで 1. 1発症, 経過 1989年5月, 午後からの研修会が終わり, 夕方にかけて懇親会が開かれていた. 参加していた方にビールを注ぎながら挨拶をしているとき, 右手に違和感が走った. |
---|---|
ISSN: | 1347-8451 |