地域住民におけるボランティア活動への参加動機と満足感の関連性

本研究の目的は,住民ボランティアを対象として,ボランティア活動への参加動機がボランティア活動から得た利益や満足感とどのような関連性を有しているのかを検討することであった。調査は,住民ボランティア320名を対象とした郵送調査法により実施した。構造方程式モデリングの結果,修正を加えた最終モデルの適合度はおおむね良好であった(χ^2=160.34, df=86, χ^2/df=1.86, CFI=0.91, RMSEA=0.08)。また,ボランティア活動への参加動機が高い者ほど,利益が多いと認知し,満足感が高くなる傾向が示された。一方,ボランティア活動への参加動機から満足感に対する直接的な影響は有意...

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Veröffentlicht in:東京保健科学学会誌 2004/06/25, Vol.7(1), pp.17-24
Hauptverfasser: 坂野, 純子, 矢嶋, 裕樹, 中嶋, 和夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的は,住民ボランティアを対象として,ボランティア活動への参加動機がボランティア活動から得た利益や満足感とどのような関連性を有しているのかを検討することであった。調査は,住民ボランティア320名を対象とした郵送調査法により実施した。構造方程式モデリングの結果,修正を加えた最終モデルの適合度はおおむね良好であった(χ^2=160.34, df=86, χ^2/df=1.86, CFI=0.91, RMSEA=0.08)。また,ボランティア活動への参加動機が高い者ほど,利益が多いと認知し,満足感が高くなる傾向が示された。一方,ボランティア活動への参加動機から満足感に対する直接的な影響は有意ではなかった。以上の結果は,地域ボランティアの組織化にあたって,単にボランティア活動への参加を促進するばかりでなく,活動者自身の動機と利益をコーディネートしていくことの必要性を示唆するものである。
ISSN:1344-3844
2433-149X
DOI:10.24531/jjhs.7.1_17