ケアサイクルにある高齢者のストレングス尺度の妥当性と信頼性の検討

本研究の目的は,ケアサイクルにある高齢者のストレングスを測定する尺度を開発し,そ の妥当性と信頼性を検討することであった.観察項目は Rapp のストレングスモデルに基 づき先行研究を参考に 18 項目を準備した.対象は要支援または要介護の認定を受けてい る高齢者,および介護予防サービスを利用している高齢者とし,無記名自記式質問紙調査 を実施した.分析の対象は 212 名であった.確認的因子分析の結果「熱望」「,自信」「,能力」, 「社会関係」,「資源」,「機会」を一次因子,「個人のストレングス」と「環境のストレングス」 を二次因子に仮定した高次因子モデルが最適であった.さらに CEQ および...

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Veröffentlicht in:日本保健科学学会誌 2022, Vol.25(3), pp.127-135
Hauptverfasser: 小薮, 智子, 松田, 美鈴, 上野, 瑞子, 井上, かおり, 竹田, 恵子, 名越, 恵美, 實金, 栄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的は,ケアサイクルにある高齢者のストレングスを測定する尺度を開発し,そ の妥当性と信頼性を検討することであった.観察項目は Rapp のストレングスモデルに基 づき先行研究を参考に 18 項目を準備した.対象は要支援または要介護の認定を受けてい る高齢者,および介護予防サービスを利用している高齢者とし,無記名自記式質問紙調査 を実施した.分析の対象は 212 名であった.確認的因子分析の結果「熱望」「,自信」「,能力」, 「社会関係」,「資源」,「機会」を一次因子,「個人のストレングス」と「環境のストレングス」 を二次因子に仮定した高次因子モデルが最適であった.さらに CEQ および自尊感情と有 意な中程度の相関がみられ,外的基準からみた妥当性が確認できた.ω 信頼性係数は高い 値を示し,内的一貫性が確認できた.本尺度によって,高齢者のストレングスを客観的に 評価でき,高齢者の持つストレングスを活かした支援が可能になると期待する
ISSN:1880-0211
2433-3018
DOI:10.24531/jhsaiih.25.3_127