慢性疼痛患者を対象とした痛みリエゾン外来における活動能力の帰結の類型化に関する検討

〔目的〕慢性疼痛患者を対象とする,痛みリエゾン外来における治療後の活動能力の帰結を類型化し,各集団の開始時の属性と活動能力の回復推移の特徴を後方視的に検討すること.〔対象と方法〕当院の痛みリエゾン外来受診患者のうち,6 ヵ月間の治療継続が可能であった 112 例.活動能力の指標には PDAS 修正因子構造モデル 13 項目を用い,治療終了時点のデータを基に潜在ランク理論を用い類型化した.また各ランク間で開始時の属性,活動能力得点の継時的推移を比較検討した.〔結果〕潜在ランク数の推定では,ランク 3 が適合度の許容水準を満たした.また各ランク間で開始時の身体的パフォーマンスと心理的属性に統計的有...

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Veröffentlicht in:日本保健科学学会誌 2021, Vol.23(4), pp.176-186
Hauptverfasser: 太田, 晴之, 齋藤, 圭介, 原田, 和宏, 京極, 真, 鉄永, 倫子, 西田, 圭一郎, 千田, 益生
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕慢性疼痛患者を対象とする,痛みリエゾン外来における治療後の活動能力の帰結を類型化し,各集団の開始時の属性と活動能力の回復推移の特徴を後方視的に検討すること.〔対象と方法〕当院の痛みリエゾン外来受診患者のうち,6 ヵ月間の治療継続が可能であった 112 例.活動能力の指標には PDAS 修正因子構造モデル 13 項目を用い,治療終了時点のデータを基に潜在ランク理論を用い類型化した.また各ランク間で開始時の属性,活動能力得点の継時的推移を比較検討した.〔結果〕潜在ランク数の推定では,ランク 3 が適合度の許容水準を満たした.また各ランク間で開始時の身体的パフォーマンスと心理的属性に統計的有意差を認め,活動能能力の得点推移は開始時より各時点で統計的有意差を示した.〔結語〕痛みリエゾン外来における活動能力の帰結は 3 つの集団に類型化できる事,各集団は開始時の属性,活動能力の推移とともに異なる特徴を示す事を明らかにした.
ISSN:1880-0211
2433-3018
DOI:10.24531/jhsaiih.23.4_176