看護職者精神科ケアストレス尺度の開発

本研究は,看護職者を対象に精神科ケアに関連したストレスをストレス認知の側面から把握する測定尺度の開発を目的とした.調査内容は従来の研究を参考に精神科ケアストレスを測定するために必要な17 項目を用いて構成した.調査項目に欠損値を有さない281 名のデータを用い,探索的因子分析により因子の抽出を試み,次いで抽出された因子から構成される測定尺度の構成概念妥当性を確認的因子分析で検討した.探索的因子分析では,「治療的関わり」,「知識・技術不足」,「患者の否定的態度」,「多職種連携」の4因子が抽出された.それらの因子を第一次因子とする4 因子二次因子モデルはデータに適合したことから,本研究で開発した看...

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Veröffentlicht in:日本保健科学学会誌 2018, Vol.20(4), pp.158-166
Hauptverfasser: 石田, 実知子, 中島, 洋一, 渡邊, 真紀, 井村, 亘, 國方, 弘子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は,看護職者を対象に精神科ケアに関連したストレスをストレス認知の側面から把握する測定尺度の開発を目的とした.調査内容は従来の研究を参考に精神科ケアストレスを測定するために必要な17 項目を用いて構成した.調査項目に欠損値を有さない281 名のデータを用い,探索的因子分析により因子の抽出を試み,次いで抽出された因子から構成される測定尺度の構成概念妥当性を確認的因子分析で検討した.探索的因子分析では,「治療的関わり」,「知識・技術不足」,「患者の否定的態度」,「多職種連携」の4因子が抽出された.それらの因子を第一次因子とする4 因子二次因子モデルはデータに適合したことから,本研究で開発した看護職者精神科ケアストレス尺度の因子構造の側面から見た構成概念妥当性が統計学的に支持された.本研究の結果から,精神科ケアに携わる看護職者のストレス要因の解明に資する有意義な資料となることが示唆された.
ISSN:1880-0211
2433-3018
DOI:10.24531/jhsaiih.20.4_158