広汎子宮全摘出手術ならびに準広汎子宮全摘出手術後の排尿訓練の体験
本研究目的は,広汎子宮全摘出手術ならびに準広汎子宮全摘出手術後の患者が排尿訓練において体験していることを,ありのまま明示することである。本研究では参加観察法と非構造化面接法にて収集した研究参加者3 名のデータをThomas らの現象学的研究方法に基づき分析した。結果として8 つのテーマが導かれた。また,広汎子宮全摘出手術ならびに準広汎子宮全摘出手術後の患者の排尿訓練における気持ちや捉え方の揺れ動きが示されるとともに,このような患者の揺れ動きはそれまで意識する必要もなく働いていた身体の在り方が突然変化したことで生じたと考えられた。患者は排尿訓練を通じて日常生活の前提として自然な形で営まれる排尿の...
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Veröffentlicht in: | 日本保健科学学会誌 2016, Vol.19(2), pp.72-80 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究目的は,広汎子宮全摘出手術ならびに準広汎子宮全摘出手術後の患者が排尿訓練において体験していることを,ありのまま明示することである。本研究では参加観察法と非構造化面接法にて収集した研究参加者3 名のデータをThomas らの現象学的研究方法に基づき分析した。結果として8 つのテーマが導かれた。また,広汎子宮全摘出手術ならびに準広汎子宮全摘出手術後の患者の排尿訓練における気持ちや捉え方の揺れ動きが示されるとともに,このような患者の揺れ動きはそれまで意識する必要もなく働いていた身体の在り方が突然変化したことで生じたと考えられた。患者は排尿訓練を通じて日常生活の前提として自然な形で営まれる排尿の在り方を取り戻そうとしていることから,医療者は排尿に関する測定値とともに患者がその身で実感する排尿の変化にも深い関心を寄せ,患者の実感に基づく排尿の回復に寄り添うことが必要と考えられた。 |
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ISSN: | 1880-0211 2433-3018 |
DOI: | 10.24531/jhsaiih.19.2_72 |