歩行可能な脳性麻痺痙直型両麻痺患者における尖足の有無と踵補高の高さが立位重心動揺に及ぼす影響
【目的】脳性麻痺痙直型両麻痺患者における尖足の有無と踵補高の高さの違いが立位重心動揺に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は脳性麻痺痙直型両麻痺患者24名とし,非尖足群(11名),尖足群(13名)に分類した。静止立位の重心動揺を補高・7mm補高・15mm補高の3条件で計測し,反復測定二元配置分散分析・多重比較にて検討した。【結果】総軌跡長にて尖足の有無と補高の高さに主効果を認め,交互作用が確認された。非尖足群にて有意に補高の値が小さかった。Y方向動揺中心変位では尖足の有無に主効果を認め,交互作用は確認されず,尖足群にて有意に補高の値が小さかった。【結論】静止立位の姿勢制御では...
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Veröffentlicht in: | 日本保健科学学会誌 2015/06/25, Vol.18(1), pp.16-23 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】脳性麻痺痙直型両麻痺患者における尖足の有無と踵補高の高さの違いが立位重心動揺に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は脳性麻痺痙直型両麻痺患者24名とし,非尖足群(11名),尖足群(13名)に分類した。静止立位の重心動揺を補高・7mm補高・15mm補高の3条件で計測し,反復測定二元配置分散分析・多重比較にて検討した。【結果】総軌跡長にて尖足の有無と補高の高さに主効果を認め,交互作用が確認された。非尖足群にて有意に補高の値が小さかった。Y方向動揺中心変位では尖足の有無に主効果を認め,交互作用は確認されず,尖足群にて有意に補高の値が小さかった。【結論】静止立位の姿勢制御では,非尖足群と尖足群では,踵補高の違いによる重心動揺変化は異なることが明らかとなった。非尖足群は,踵補高を行うことで重心動揺は増大し,尖足群は踵補高を行うことで,前後方向の重心位置は前方に偏倚していた。 |
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ISSN: | 1880-0211 2433-3018 |
DOI: | 10.24531/jhsaiih.18.1_16 |