総合臨地実習経験を通した作業療法学生の自己成長感を涵養する成因 : Focus Group Interviewを用いた質的研究
臨地実習経験が作業療法学生の自己成長感を涵養する成因を明らかにするため,臨地実習後の作業療法学生10名を対象にFocus Group Interviewを実施した。その結果,臨地実習は学生自身の知識・技術の不足をはじめとした自身の問題点に気づく機会となっており,この気づきや変化を実感することが自己成長感につながる可能性が示された。患者や実習指導者との関係性づくりでは,学生は概ね冷静に関係性を捉えて行動しており,特に実習指導者との間では信頼関係構築のための精神的な環境づくりを求める傾向があった。また自己成長感の涵養により自身の働くイメージが確立されていくことが示唆され,将来像には実習指導者から受...
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Veröffentlicht in: | 日本保健科学学会誌 2012/03/25, Vol.14(4), pp.223-234 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 臨地実習経験が作業療法学生の自己成長感を涵養する成因を明らかにするため,臨地実習後の作業療法学生10名を対象にFocus Group Interviewを実施した。その結果,臨地実習は学生自身の知識・技術の不足をはじめとした自身の問題点に気づく機会となっており,この気づきや変化を実感することが自己成長感につながる可能性が示された。患者や実習指導者との関係性づくりでは,学生は概ね冷静に関係性を捉えて行動しており,特に実習指導者との間では信頼関係構築のための精神的な環境づくりを求める傾向があった。また自己成長感の涵養により自身の働くイメージが確立されていくことが示唆され,将来像には実習指導者から受けた指導内容や指導姿勢が影響を及ぼすと考えられた。 |
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ISSN: | 1880-0211 2433-3018 |
DOI: | 10.24531/jhsaiih.14.4_223 |