作業療法士が使用する住環境整備のための記録用紙に関する研究(第1報) : 回復期リハビリテーション病棟における記録用紙の使用実態とその必要性

本研究は,作業療法士が用いる住環境に関する情報収集の手段や,作業療法士が使用する記録用紙の使用実態,及び,記録用紙の必要性の把握を目的とし,2つの調査で構成した。一次調査は,首都圏の回復期リハビリテーション病棟を有する175病院にアンケートを郵送し,作業療法士各1名から回答を得た。二次調査は,30名の作業療法士を対象にヒアリングを行った。その結果,情報収集手段には,「家族から聞き取る」や「作業療法士が測定する」等があった。記録用紙は,情報収集手段に合わせて,訪問調査前に用いる「事前調査用」の記録用紙と,訪問調査時に用いる「訪問調査用」の記録用紙が存在した。情報伝達手段として「報告書用」の記録用...

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Veröffentlicht in:日本保健科学学会誌 2012/03/25, Vol.14(4), pp.213-222
Hauptverfasser: 澤田, 有希, 橋本, 美芽
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は,作業療法士が用いる住環境に関する情報収集の手段や,作業療法士が使用する記録用紙の使用実態,及び,記録用紙の必要性の把握を目的とし,2つの調査で構成した。一次調査は,首都圏の回復期リハビリテーション病棟を有する175病院にアンケートを郵送し,作業療法士各1名から回答を得た。二次調査は,30名の作業療法士を対象にヒアリングを行った。その結果,情報収集手段には,「家族から聞き取る」や「作業療法士が測定する」等があった。記録用紙は,情報収集手段に合わせて,訪問調査前に用いる「事前調査用」の記録用紙と,訪問調査時に用いる「訪問調査用」の記録用紙が存在した。情報伝達手段として「報告書用」の記録用紙も存在した。また,作業療法士の視点から見た記録用紙の必要性が示された。作業療法士は,「事前調査用」「訪問調査用」「報告書用」のそれぞれの記録用紙,かつ,他職種と共用できる記録用紙を必要としていた。
ISSN:1880-0211
2433-3018
DOI:10.24531/jhsaiih.14.4_213