小児専門病院における病棟保育士と医師との協働
〔論文要旨〕本調査は, 病棟保育士と医師との協働・連携の実態の一部を把握することを目的とし, 2020年2月に, 小児専門病院4施設の常勤医師と常勤・非常勤の保育士を対象に質問紙調査を実施した. 結果, 常勤医師148人と常勤・非常勤の保育士43人の回答を得, 施設によって病棟保育士と医師を含めた他職種との意見・情報共有の機会の量や内容に違いがあることが明らかになった. 情報共有の機会が多く, 共有される情報も多岐にわたる施設がある一方で, 電子カルテへの記録を行わない・行うことができないなど, 情報共有の機会が少なく, 保育士から提供される情報が限定的な施設もあることが明らかになった. その...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2023-11, Vol.82 (6), p.484-497 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔論文要旨〕本調査は, 病棟保育士と医師との協働・連携の実態の一部を把握することを目的とし, 2020年2月に, 小児専門病院4施設の常勤医師と常勤・非常勤の保育士を対象に質問紙調査を実施した. 結果, 常勤医師148人と常勤・非常勤の保育士43人の回答を得, 施設によって病棟保育士と医師を含めた他職種との意見・情報共有の機会の量や内容に違いがあることが明らかになった. 情報共有の機会が多く, 共有される情報も多岐にわたる施設がある一方で, 電子カルテへの記録を行わない・行うことができないなど, 情報共有の機会が少なく, 保育士から提供される情報が限定的な施設もあることが明らかになった. その一方で, 全施設において子どもの様子や医師に言いにくいことなどの情報が提供されていれば医師が参考にし, 子どもとの関わり方に活かすことや, 調査協力者の多くが病棟保育士と医師との連携の必要性を認識していることが明らかになった. 今後は, 入院している子どものため真に求められる保育士・医師の連携について, さらに検討していく必要があると考える. |
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ISSN: | 0037-4113 |