障害受容と保護者支援

昭和52年, 1歳6か月児健康診査が始まったが, その目的のひとつには, すでに実施されていた3歳児健康診査よりも早期に障害のある子どもを発見し介入することであった. その結果, 1歳半健診が始まってからは, 当時, 関心が高まっていた自閉症のある子の孤高の人のような状態を示す例は減少し, 重くとも何らかのコミュニケーションスキルをもち他者と交流する子どもが増えていった. しかし, 1歳半健診の開始当初は, 療育施設など福祉制度は不十分で, 健診で障害のある子を発見しても1年から1年半, 場合によっては2年から3年もの間, 子どもの療育を家族に委ねなければならない状況であった....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児保健研究 2023-09, Vol.82 (5), p.429-429
1. Verfasser: 中田洋二郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:昭和52年, 1歳6か月児健康診査が始まったが, その目的のひとつには, すでに実施されていた3歳児健康診査よりも早期に障害のある子どもを発見し介入することであった. その結果, 1歳半健診が始まってからは, 当時, 関心が高まっていた自閉症のある子の孤高の人のような状態を示す例は減少し, 重くとも何らかのコミュニケーションスキルをもち他者と交流する子どもが増えていった. しかし, 1歳半健診の開始当初は, 療育施設など福祉制度は不十分で, 健診で障害のある子を発見しても1年から1年半, 場合によっては2年から3年もの間, 子どもの療育を家族に委ねなければならない状況であった.
ISSN:0037-4113