5歳児の保護者の評価による感覚特性と発達の関係についての調査研究

〔論文要旨〕本研究では, 5歳児143人を研究対象者とし, 保護者が日本版感覚プロファイルの4象限(低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避)と乳幼児発達スケールの総合発達指数において評価を行った. また, 保護者の評価において5歳児における感覚の特性がどの程度存在するかを明らかにすることを目的とし, 感覚と総合発達指数の相関関係をみた. その結果, 低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避と総合発達指数は, 負の相関関係がみられ知的発達と感覚特性の関係が明らかとなった. 一方で, 発達障害や知的障害がない5歳児の中にも感覚特性が強く配慮を必要とする児が一定数, 存在することが示唆された....

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2023-07, Vol.82 (4), p.397-403
Hauptverfasser: 伊東祐恵, 佐々木沙和子, 近藤万里子, 小林千鶴, 星山麻木
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕本研究では, 5歳児143人を研究対象者とし, 保護者が日本版感覚プロファイルの4象限(低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避)と乳幼児発達スケールの総合発達指数において評価を行った. また, 保護者の評価において5歳児における感覚の特性がどの程度存在するかを明らかにすることを目的とし, 感覚と総合発達指数の相関関係をみた. その結果, 低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避と総合発達指数は, 負の相関関係がみられ知的発達と感覚特性の関係が明らかとなった. 一方で, 発達障害や知的障害がない5歳児の中にも感覚特性が強く配慮を必要とする児が一定数, 存在することが示唆された.
ISSN:0037-4113