パーソナルアシスタンス (個別の支援) を目指して

「I. はじめに」医療的ケアが必要でも, 本人も家族も豊かな生活を送ることのできる社会が10年後に実現していて欲しい. 実現のキーワードはパーソナルアシスタンス(PA)で, 具体的には「喀痰吸引等研修の充実」と「重度訪問介護の充実」が必要である. 看護師等医療職との連携を基盤とした多職種が関わる日本版PA制度の確立を期待したい. 「II. パーソナルアシスタンス・重度訪問介護とは?」2006年12月の第61回国連総会において障害者権利条約が採択された. 日本では2009年12月に「障がい者制度改革推進本部」が設置され, 障害者基本法の改正(2011年8月), 障害者差別解消法の成立(2013年...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2021-05, Vol.80 (3), p.316-319
1. Verfasser: 三浦清邦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」医療的ケアが必要でも, 本人も家族も豊かな生活を送ることのできる社会が10年後に実現していて欲しい. 実現のキーワードはパーソナルアシスタンス(PA)で, 具体的には「喀痰吸引等研修の充実」と「重度訪問介護の充実」が必要である. 看護師等医療職との連携を基盤とした多職種が関わる日本版PA制度の確立を期待したい. 「II. パーソナルアシスタンス・重度訪問介護とは?」2006年12月の第61回国連総会において障害者権利条約が採択された. 日本では2009年12月に「障がい者制度改革推進本部」が設置され, 障害者基本法の改正(2011年8月), 障害者差別解消法の成立(2013年6月)など, さまざまな法整備が行われた. そして2013年10月, 国会で条約締結承認, 2014年1月批准, 2月に発効した. 障害者権利条約第19条「自立した生活及び地域生活への包容」は, 障害者の自立生活を担保している条項として有名である.
ISSN:0037-4113