子どものCOVID-19対応 ~病弱教育の視点からのアプローチ
「I. はじめに」 病気を抱えながら生活をしている子どもたち(以下, 病気療養児)に対して, 国は教育を保障している. そのため, 病院の中にある学校や学級(院内学級)等で病弱教育が行われている. 病弱教育とは, 入院治療が必要となった子どもや, 継続して医療を必要とする子どもを対象とする教育である. 平成6年12月に文部省(現 文部科学省)より出された病気療養児の教育の意義においては, 以前から病弱教育の目標とされている「学習の遅れなどを補完し, 学力を補償する」に加えて, 「積極性・自主性・社会性の涵養」, 「心理的安定への寄与」, 「病気に対する自己管理能力」, 「治療上の効果等」が明記...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2021-03, Vol.80 (2), p.114-116 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」 病気を抱えながら生活をしている子どもたち(以下, 病気療養児)に対して, 国は教育を保障している. そのため, 病院の中にある学校や学級(院内学級)等で病弱教育が行われている. 病弱教育とは, 入院治療が必要となった子どもや, 継続して医療を必要とする子どもを対象とする教育である. 平成6年12月に文部省(現 文部科学省)より出された病気療養児の教育の意義においては, 以前から病弱教育の目標とされている「学習の遅れなどを補完し, 学力を補償する」に加えて, 「積極性・自主性・社会性の涵養」, 「心理的安定への寄与」, 「病気に対する自己管理能力」, 「治療上の効果等」が明記され, 病気療養児に対する教育の必要性が述べられている. また, 特別支援学校に在学している病気療養児への教育目標と小学校・中学校等に在学している教育目標は同じであるが, 個々の子どもの教育的ニーズに対応するために小学校・中学校等の領域・教科に加えて, 自立活動の領域が設けられている. |
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ISSN: | 0037-4113 |