青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアと青年期に至るまでの病気体験ならびにセルフケアの積み重ね

〔論文要旨〕青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアと青年期に至るまでの病気体験ならびにセルフケアの積み重ねを明らかにし, 青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアを支援する看護への示唆を得ることを目的として, 青年7人に半構造化面接を実施した. 青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアを健康管理と社会生活への適応の視点から質的帰納的に分析した結果, 健康管理は外来受診と晩期合併症に対する日常生活上の自己管理, 社会生活への適応は学校や職場で周囲の人々に病気について伝えること, 体調に合わせて学校生活や仕事を調整することが抽出され, 【主体的な健康管理】または【習慣的・選択的な健康管理】...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2021-01, Vol.80 (1), p.29-37
Hauptverfasser: 大池真樹, 武田淳子, 小野幸子, 大塚眞理子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアと青年期に至るまでの病気体験ならびにセルフケアの積み重ねを明らかにし, 青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアを支援する看護への示唆を得ることを目的として, 青年7人に半構造化面接を実施した. 青年期にある小児がんサバイバーのセルフケアを健康管理と社会生活への適応の視点から質的帰納的に分析した結果, 健康管理は外来受診と晩期合併症に対する日常生活上の自己管理, 社会生活への適応は学校や職場で周囲の人々に病気について伝えること, 体調に合わせて学校生活や仕事を調整することが抽出され, 【主体的な健康管理】または【習慣的・選択的な健康管理】, 【主体的な社会生活】または【消極的な社会生活】それぞれの組み合わせでセルフケアタイプが3つに分類された. 青年期のセルフケアタイプは, 発症時の発達段階や青年期に至るまでの病気体験とセルフケアの積み重ねの違いにより異なり, 青年期のセルフケア支援では, 発症時の発達段階や青年期に至るまでの病気体験とセルフケアの積み重ねに着目することの必要性が示唆された.
ISSN:0037-4113