保育の質向上と外部研修のあり方 - キャリアアップ研修における往還型研修の意義を通して
「I. 問題意識と本論の目的」 保育・乳幼児教育分野は大激動期にある. Society5.0や環境問題など世界的な社会課題がある中で, 21世紀型のスキルを目指した学校教育の改訂が行われた. それは, 教育の「主体的で, 対話的で, 深い学び」(アクティブ・ラーニング)への転換であり, それと連動して保育所保育指針, 幼稚園教育要領, 幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂(改定)が行われた. これは, すべての子どもに質の高い教育, 保育を保障しようとするものである. その流れは, 乳幼児期への質の高い教育投資の効果によるヘックマンの研究などが背景にあり, 保育の質への投資は多くの先進国...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2020-03, Vol.79 (2), p.99-103 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 問題意識と本論の目的」 保育・乳幼児教育分野は大激動期にある. Society5.0や環境問題など世界的な社会課題がある中で, 21世紀型のスキルを目指した学校教育の改訂が行われた. それは, 教育の「主体的で, 対話的で, 深い学び」(アクティブ・ラーニング)への転換であり, それと連動して保育所保育指針, 幼稚園教育要領, 幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂(改定)が行われた. これは, すべての子どもに質の高い教育, 保育を保障しようとするものである. その流れは, 乳幼児期への質の高い教育投資の効果によるヘックマンの研究などが背景にあり, 保育の質への投資は多くの先進国が力を入れており, わが国は後進国であるといわれている. そうした中にあって, わが国でも「子ども子育て支援新制度」が成立し, 子育ての社会化の方向性が示され, 量的な充実に加え, 質の高い幼児教育・保育を保障することが謳われた. |
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ISSN: | 0037-4113 |