喘息の幼児を育てるシングルマザーの喘息管理の経験
〔論文要旨〕 本研究の目的は, 喘息の幼児を養育するシングルマザーの喘息管理の経験を明らかにすることである. 研究参加者は, 喘息の幼児を養育するシングルマザーで, 首都圏の小児科クリニックにてリクルートされた. 6人のシングルマザーを対象に半構造化インタビューを実施し, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析した. その結果, 喘息の幼児を養育するシングルマザーが, 家族の機能を変化させながら喘息管理に適応するプロセスが明らかになった. 結果として, 【不明瞭な診断による混乱】, 【家族の不協和】, 【喘息発作への後悔】, 【家族の再構築】, 【喘息管理に慣れる】の5つのカテゴ...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2019-03, Vol.78 (2), p.113-121 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔論文要旨〕 本研究の目的は, 喘息の幼児を養育するシングルマザーの喘息管理の経験を明らかにすることである. 研究参加者は, 喘息の幼児を養育するシングルマザーで, 首都圏の小児科クリニックにてリクルートされた. 6人のシングルマザーを対象に半構造化インタビューを実施し, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析した. その結果, 喘息の幼児を養育するシングルマザーが, 家族の機能を変化させながら喘息管理に適応するプロセスが明らかになった. 結果として, 【不明瞭な診断による混乱】, 【家族の不協和】, 【喘息発作への後悔】, 【家族の再構築】, 【喘息管理に慣れる】の5つのカテゴリーが抽出された. シングルマザーは, 時間や経済上の限界, 家族の変化を経験しており, 医療者はシングルマザーが感じている混乱に共感を示し, シングルマザーの子どもの喘息を克服させたいという希望を強みとして活かし, 励ますなど, 喘息管理にうまく適応できるよう促すことが重要であると示唆された. |
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ISSN: | 0037-4113 |