授乳・離乳の支援
「I. はじめに」 乳幼児にとって, 食べることは生命の維持や心とからだの健やかな育ち, さらに健康寿命の延伸の基礎づくりに欠かせないものである. また, さまざまな食材に触れる, 調理の過程を日常的に見たり体験したりする, 家族や友だちと食べる楽しみを共有するなどの経験の積み重ねにより, 子どもは心身を成長させ, 五感を豊かにしていく. このように周囲の人と関係しながら食事を摂ることにより, 多様な食材や味覚を受容する柔軟性, 食事づくりや準備への意欲, 空腹と満腹のリズム, 相手を思いやる配膳やマナーなど"食を営む力"の基礎が培われ, それらをさらに発展させて"...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2018-11, Vol.77 (6), p.598-603 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」 乳幼児にとって, 食べることは生命の維持や心とからだの健やかな育ち, さらに健康寿命の延伸の基礎づくりに欠かせないものである. また, さまざまな食材に触れる, 調理の過程を日常的に見たり体験したりする, 家族や友だちと食べる楽しみを共有するなどの経験の積み重ねにより, 子どもは心身を成長させ, 五感を豊かにしていく. このように周囲の人と関係しながら食事を摂ることにより, 多様な食材や味覚を受容する柔軟性, 食事づくりや準備への意欲, 空腹と満腹のリズム, 相手を思いやる配膳やマナーなど"食を営む力"の基礎が培われ, それらをさらに発展させて"生きる力"につなげていく. 特に大人の食生活に向けてスタートの時期にある授乳・離乳期には, 特別な配慮が必要である. また, 子どもが幼ければ, 食環境を自分自身で整えることはまだ難しいために, 子どもとともに保護者支援も必要となる. これまでこの時期の食生活支援は, 平成19年に策定された「授乳・離乳の支援ガイド」を基に, 全国の市区町村保健センター, 病院, 保育所等で行われてきた. |
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ISSN: | 0037-4113 |